ローコスト住宅の断熱方法は?
〜第一回:アイダ設計編〜
今回からしばらく、私がアクセスしたローコスト住宅メーカーの断熱やサッシについて書いていきたいと思います。記念すべき第一回はアイダ設計!!(下記は2018年6月現在のカタログ・ヒアリング内容を元にしています。間違い・変更等あった場合にはご容赦ください。)
仕様1:ブラーボ・スタンダード
最もローコストの「ブラーボ・スタンダード」です。何と2階建て、28坪の4LDKが本体価格888万円!注文住宅としては間違いなくトップクラスの安さではないでしょうか。では、断熱性能です。
外壁:高性能グラスウール(熱抵抗値2.2以上)
天井:高性能グラスウール(熱抵抗値2.0以上)
床 :グラスウールまたはポリスチレンフォーム(熱抵抗値2.2以上)
サッシ・ガラス:樹脂アングル・Low-Eペアガラス
それぞれの断熱材が何なのかはググって他の方の説明をご参考にしていただければと。
断熱材的には一般的な「建て売り」の仕様と思って良さそうです。
ただガラスがタダのペアガラスではなく、Low-Eを使っているあたりは建て売りよりはちょい上の仕様と言えるかも。
仕様2:ブラーボ・コンフォート
ワンランク上の「ブラーボ・コンフォート」。設備などもスタンダードよりは豪華になっています。価格のイメージはスタンダードの本体価格の888万円に対しては1,200万円前後というところでしょうか(価格表示がないので詳細不明)。
断熱はどうでしょうか。
外壁:吹付ウレタン断熱
天井:吹付ウレタン断熱
床 :基礎の一部に吹付ウレタン断熱
サッシ・ガラス:アルミ・樹脂複合、Low-Eペアガラス
断熱が吹付になっています。耐力面材にウレタンを吹き付けていますね。グラスウールよりは断熱性は高いようです。
ちょっと気になるのが床に断熱材がなく、基礎に一部吹付断熱があるだけのようです。床の断熱性はどうなのか...。
仕様3:ブラーボ・ゼネクト
ZEHに対応した「ブラーボ・ゼネクト」。アイダ設計のラインナップでは断熱性が最も高いといえるでしょう。硬質ウレタンフォームの断熱材が一体化されたパネルを組み立てる工法。リクシルと共同開発したパネルだそうです。
価格は「スタンダードに対して1.5倍くらい」というのがアイダ設計さんの話。スタンダードの888万円を基準とすると、本体価格で1,300-1,400万円といったところでしょうか。
それでも安い!この価格でZEH仕様の家が建つハウスメーカーはあまりないのではないかと。
外壁:断熱材(硬質ウレタンフォーム)一体型パネル
天井:断熱材(硬質ウレタンフォーム)一体型パネル
床 :不明(カタログに記載なし)
サッシ・ガラス:樹脂サッシ(SAMOSⅡ-H)、Low-Eペアガラス
UA値:0.46以下
床の断熱方法はカタログを探しましたが、良く分かりませんでした。
この仕様のみ、唯一アイダ設計のラインナップの中でUA値(値が小さいほど熱が逃げにくい)を記載しています。
なかなか魅力的な断熱ですが、残念なのは他は「コンフォート」の仕様で、断熱材だけ「ゼネクト」のパネルにすることは出来ないそうです(ZEH仕様が前提)。
太陽光とかいらないけど、断熱は良くしたい!というときに選べないのはちょっと残念。
個人的にはこの工法が職人さんの技術に関わらず、安定した品質になりそうなので、気に入っているのですが…。
アイダ設計さんの話によれば、リクシルから「ZEHの家にしか使っちゃダメよ」という縛りを付けられてるとのこと。
外張り断熱は?
アイダ設計の商品ラインナップに外張り断熱を採用しているものはありませんので、基本的に不可と思って良いようです。まとめ
ローコスト商品では一般的なグラスウール、ワンランクアップで吹付ウレタン、ZEH対応でウレタン一体型パネルというなかなか豊富な断熱材バリエーションです。ウチはZEHまではいらないので、コンフォートにして一体型パネルを選択したかったところですが、断られてしまいました。
吹付断熱はやはり施工する人の技術に左右される気がして、ちょっと信用しきれない気持ちが...。次回以降、他のメーカーも見ていきましょうか。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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